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吹田傾聴「ほほえみ」

高齢社会、私たちには何ができるのでしょう。私たちも高齢者です。シニアピアカウンセリング。傍らに寄り添い耳を傾け、優しい時を過ごすボランティアです。

驚きの式

「主人のお葬式の時はね。嬉しくてたまらかった。

これで私は、自由に生きられると。」

こんな驚きのお話を、真正面からききました。

「主人には苦労させられたからね。毎晩一升瓶を空けて

お金がないのに、酒を買ってこい!そんな主人が肝臓を

悪くして亡くなった。でも自分でも言っていたわ。本望だ

ってね」 90歳を過ぎていると言われる女性だが、ピンクの

服が良く似合う。大きな声で、初めて会ったとたんに話を

始められた。傾聴ボランティアとしてとても興味深く、楽しく

聴かせていただいた。

1時間があっと言うまに過ぎてしまい、またお会いしたいと

思う。実は、主人の葬式が嬉しかったと言われたが、

それほど苦労したとお話したいのだと思う。お子さんが

その苦労を見ていたので今、とても大切にしてくれて

幸せなんだとも言われた。

そして、ボランティアに対していろいろと教訓をくださった。

主人は大切にしなさい。「おい!」言われたら、笑顔で返事を

するのよ。そしてね。お父さん、お父さんと立てるのよ。

私もね。主人に鯛を食べさせて、私はお漬物だけ。それに

気づいた主人には、私はお腹がいっぱいだからと言ったわ。

葬式で嬉しかったと言われるのに、誠心誠意何十年も尽くして

来られたのでしょう。主人は頭のいい、仕事は一生懸命に

する真面目な職人だったと言われる。

また子どもが居たので親としての責任があったから、頑張れた。

でも、最後にまた豪快に笑って言われた。

「寝つかないで、さっさと亡くなってくれて、有難かった。かみさん

孝行してくれたわ」

          (夫婦の仲は?@ほほえみ M)






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105才

先週、久しぶりに伺った施設でのお話。

久し振りとは言え、10年近くお邪魔しているのでお顔を

覚えてくださっていてみなさんが、笑顔で迎えてくださる。

面会のご家族も声をかけて下さり、「もう車椅子にも座れなく

なったけど、母に会ってやって」とお部屋に案内していただく。

もうすぐ105才になるその方は、気持ちよさそうにベットでうつらうつら。

「こんにちわ!」と手を握ると握り返される。名前を呼ぶと目も

ぱっちりけて・・。「こうして眠る時間が長くなるのでしょうね」と

横に座る娘さんのつぶやき。ゆっくりと丁寧に、優しく声をかけて

いく。返事はなくとも分かっていらっしゃる。

呼吸あわせ、リズムを合わせる、バリデーション。


      (寄り添い@ほほえみ M)


年とったね

「私ね。身寄りがなくなったの。息子も嫁も殺されていないの。

ひとりぼっちになってね。」突然に話され、「でもね。ボケてしまったから

ちっとも寂しくないの。あ~そうかって感じ」

93才女性、25年も前に一緒にボランティアをしていた方。

その頃は息子家族と同居され、気を遣いつつ生活されていました。

「●●さん、おふたりとも亡くなったの?」「息子は殺されて、嫁は自殺

したんだったかな。きつい嫁だったしね。人を何人も殺しているのに

捕まらずにね。」

「いろいろあったのね。昔、一緒にボランティアしていた長谷川です」

と自己紹介すると「あ~!年とったね!あんたの名前は憶えているよ」

「嬉しいわ。よく北千里でお買い物のボランティアしましたね。」

二人で手を取り合って話をしました。

これが認知症の方です。正直で、想い込みで作話される。

        (25年前は若かった@ほほえみ M)


107才の元気

土曜日の午前に伺う施設の最高齢の方。

「こんにちわ。お元気でしたか」「元気だけど年とったら

あきませんわ」「もうすぐお誕生日ですね」「8月1日に

107才になる」「すごいですね。おめでとうございます。

ご立派ですね。」と驚かされるほど、良くお話してくださる。

横から職員さんも、「食欲があってね。よその人の物にも

手が出るぐらい。」と教えてくださる。

「食欲があるのはお元気な証拠ですね」と、お話かけた。

西陣生まれで、縫物を良くしたともお話くださった。

子どもの頃から元気で、病気をしたことがないからねと。

少し疲れていても、傾聴ボランティアで多くの高齢者の方と

お話させていただくと本当に元気をいただく。

みなさん、戦争を体験されて生き抜いて来られた方ばかり。

今までのご自分の人生を語りつつ、思い出し振り返り必ず

みなさんおっしゃいます。「頑張ってきたんだよ」

「今まで頑張って来られたんですね(^^♪」と繰り返す。

107才!バンザイ!

           (明治生まれ@ほほえみ M)

夏まつり

このところ訪問する施設には、「夏まつり」のポスターが

貼られている。先ほど伺った施設も、「夏まつり」と「花火

大会」のポスターを見かけた。

しかし、折角のポスターにどれだけの入居者の方が目にし

理解されるのだろうか。

実際、今日も「花火大会のポスターが貼ってありますね。」と

お声がけしても「???」

聞こえなかった?言葉を理解されなかった?返事するのが

面倒だった?気分が乗らない?声が出ない?

 いろいろな理由で、お返事は返ってこない。

高齢者施設で、ボランティアが一番困るのが、このお話を

してくださらない方です。

でも、今日の方は「花火大会」にはお返事なかったですが、

とても上品な印象と淡い色使いのセーターに、こちらが関心を

示すとにっこりされ、「古い物だし私もええ歳やから」とお声が

聴けた。「耳が遠いからね」ともおっしゃるが、自分の関心事に

ついてはしっかりお話されました。

傾聴は話し手が話したいことを聴く。こちらからの訊くには、反応

されません。今日が初日のボランティアも、耳元で「どこの生まれ?」

と質問していましたが、「???」。「ここはいいでしょ」も「???}

「88才だけど自分の足で歩けて自分のことはできる」とおっしゃ

るので「いいですね。ご自分で歩けて。足腰がお丈夫なのは、よく働いて

来られたんですね」と言うと、「百姓してきた」としっかりお返事ができるのです。

大正15年で88才、自分で歩いてここに来た と繰り返される。

ご自分の中では、88才で車いす生活ですが歩けているのでしょう。

でも「有難うございました」とお礼を申すと、「こっちこそ有難う」とにっこりと

いい笑顔を見せて下さる。その笑顔で、またお伺いしようと思ってしまう。

               (笑顔の力@ほほえみ M)


プロフィール

吹田傾聴「ほほえみ」

Author:吹田傾聴「ほほえみ」
五感を使って、ゆっくり呼吸合わせて優しくお話を聴くボランティアです。H30年度は吹田市内26か所の高齢者福祉施設を訪問し,在宅も含め年間延べ約1万人以上もの方に関わりました。子育て支援傾聴も8年目になりました。人は人によって元気をいただくことができます。吹田市民公益活動センターや吹田市社会福祉協議会の登録団体です。

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